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仙骨は副交感神経系ではなく交感神経系の可能性。
内臓や心臓などを無意識的にコントロールしている自律神経。
その自律神経は「闘争と逃走」に関する交感神経系と、「休息と消化」に関する副交感系に分かれます。
交感神経系は胸部〜腰部の脊髄から出ています。 副交感神経系は脳神経と仙骨部から出ていると、100年近く言われてきました。
しかし、仙骨部は交感神経の支配だという研究が出てきました。
「我々は、下腰椎および仙骨の節前ニューロンの遺伝子構成および依存性を、頭蓋(副交感神経)および胸椎(交感神経)のそれと比較することを試みた。」
「副交感神経系は独占的に脳神経からの入力を受け、交感神経系は胸部から仙骨までの脊髄神経を包括的に受ける。 」
The sacral autonomic outflow is sympatheticw Espinosa-Medina, O. Saha, J.-F. Brunet
◆まとめ
このように考えると、とても明確になります。
交感神経系は胸部〜仙骨部の脊髄から出て内臓をコントロールし、副交感神経は脳神経系から出て頭部や内臓をコントロールしています。
そして、仙骨部からの交感神経が直腸、膀胱、泌尿器をコントロールしています。
交感神経が優位になり、緊張が高まるとトイレに行きたくなったりすることの説明にはピッタリです。