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プレガバリンは坐骨神経痛に対して、プラセボより効果がない。
神経性疼痛の痛みを和らげることで有名なプレガバリンという鎮痛薬があります。
坐骨神経痛や帯状疱疹後の神経痛などで使用されます。
この薬とプラセボ薬と坐骨神経痛について、どちらが効果があるかを調べた研究があります。
・バックグラウンド
この研究ではプレガバリンが坐骨神経痛の強度を減らすかどうかを調べた。・方法
坐骨神経痛患者に対してプレガバリンの無作為化二重盲検プラセボ対照試験を実施した。・結果
合計209人の患者が無作為化を受け、そのうち108人がプレガバリンを受け、101人がプラセボを受けた。プレガバリン群で合計227件の有害事象およびプラセボ群で124件の有害事象が報告された。めまいはプラセボ群よりもプレガバリン群の方が一般的でした。結論
プレガバリンによる治療は、8週間にわたって、プラセボと比較して坐骨神経痛に関連する下肢痛の強度を有意に低下させず、他の転帰を有意に改善しなかった。有害事象の発生率は、プラセボ群よりもプレガバリン群の方が有意に高かった。Trial of Pregabalin for Acute and Chronic Sciatica.
Stephanie Mathieson, M.Chiro., Christopher G. Maher, Ph.D., Andrew J. McLachlan, Ph.D., Jane Latimer, Ph.D., et al.
結論
この研究から、プレガバリンはプラセボと比較して鎮痛効果が無く、副作用も大きいということが分かります。