末梢神経の変化は侵害受容に繋がる

  • URLをコピーしました!

 

目次

末梢神経の変化は
侵害受容に繋がる

末梢神経は全身に分布している神経ですが、筋肉を収縮させる「運動神経」と感覚を感じさせる「感覚神経」に分かれます。

 *自律神経も含まれますが、ここでは分かりやすい説明のため除きます。

末梢神経は伸びる

手足を動かすと、筋肉だけではなく末梢神経も伸び縮みします。

末梢神経はスライドする

手足を動かすと、末梢神経は神経を包む組織の中をスライド/滑走します。周りの組織のことを神経コンテナ/神経容器といいます。実際には筋肉、筋膜、骨、靭帯、線維骨性組織、血管などのことです。

 

末梢神経への圧迫

末梢神経は物理的に圧迫されたりもします。外部からであれば、例えばカバンを肩にかける、腕時計のベルトをきつくするなど。内部では線維骨性トンネルに絞扼(締め付けられる)たり、骨の上を通過する部位などで圧迫されます。

末梢神経の血流と軸索流の変化

末梢神経には血管があり、血流があります。酸素や栄養の供給と老廃物の排出を行なっています。また、神経線維自体にも軸索流という循環経路があり、同じように神経を維持する働きがあります。

その神経には、神経の状態を監視するためのC線維という細い侵害受容を伝える神経があります。 末梢神経が伸びたり、圧迫されたりすることで、血流と軸索流が滞ります。そして循環が滞り、コンパートメントの状態になると、神経の神経が侵害受容信号を中枢へ送り、脳内で痛みが生み出されます。

 

圧痛点は神経のコンパートメント

その滞った場所を押すと痛みを感じる圧痛点が現れます。DNMでは圧痛点は筋肉や筋膜ではなく、神経の循環不全箇所だと考えています。

筋肉のこりは脊髄反射

また筋肉の硬さ、つまり持続的な収縮の多くは痛みによる脊髄反射によるものです。痛みから逃げるため、神経を守るために脊髄が反射的に筋肉を収縮させるのです。

これは脳を介していないので、自分自身では筋肉を緩めにくいことにもつながります。また、緊張した筋肉を強くもんでも翌日には硬さが戻ってしまう理由がここにあります。つまり筋肉の硬さは原因ではなく結果であり、原因は末梢神経の滞りなのです。

動くことは薬になる。

日常的によく起こるコリとは、神経の循環不全による脊髄反射の筋緊張のことです。これは末梢神経の循環が不足してるために起こりやすくなります。

運動不足、偏った過度の運動、長時間座った姿勢のまま、などで末梢神経の血流が偏ってしまいます。 日常的に左右差をなくすように、身体の使い方に気を配ることが、慢性痛の予防になります。なぜなら、身体を動かすことは神経を動かすことになるからです。

DNM公式本・Amazonで購入可能です。
1:1で行うDNM体験レッスン
YOUTUBE

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次