線維筋痛症・低気圧による痛みの悪化はストレスとも関係している。

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線維筋痛症・低気圧による
痛みの悪化は
ストレスとも関係している。

低気圧の時など天気の状態で痛みが起こるという話はよく聞きます。

今回は線維筋痛症と低気圧の関係についてお伝えします。

 

目次

◆研究

線維筋痛症の48人の患者 RCT

「…低気圧と湿度の増加は、痛みの強さと不快感の増加と有意に関連していたが、低気圧だけがストレスレベルと関連していた。

低気圧の変化に対する反応に有意な個人差があり、天候と痛みの関係は、個人レベルで臨床的に関連している可能性がある。

痛みの報告と同時に得られた情動データは低気圧と有意に関連していたが、湿度も温度も情動測定には影響を与えなかった。

ストレスレベルが低気圧と痛みの強さとの関係を調節したという知見は、低気圧の変化が痛みのレベルに直接的に影響を与えるだけでなく、ネガティブな感情を直接高めることを示唆している。

悪天候が痛みの増加を引き起こすという信念を抱いている場合、気象状態の観察は自己実現的予言である可能性がある。」

Blame it on the weather? The association between pain in fibromyalgia, relative humidity, temperature and barometric pressure

Asbjørn J. Fagerlund, Maria Iversen, Andrea Ekeland, Connie Malèn Moen, Per M. Aslaksen

※自己実現的予言の例として、低気圧で痛みが悪化するという話を聞く。その状態で低気圧になった時、痛くなるのではないかと思い、実際痛みに敏感になってしまって悪化してしまうような現象。また、低気圧で痛みが悪化しなかった事実を過小評価して、痛みが悪化した場合を過大評価してしまう恐れがある。

 

◆まとめ

低気圧と痛みとの関係について、可能性があるとされていること。

・交感神経活動の活性化

・脳内などのグリア細胞の活性化

・痛みやストレスの増加

・個別性がある

・自己実現的予言という要素もある

◆考察

これらのことから、天気痛のなりやすい人となりにくい人がいるので、疫学的にというより、個別性があると理解する必要があります。

また、痛みと心理的なストレスと低気圧との関連性も指摘されていますし、交感神経有意な状態という影響も考えられます。

さらに自己実現的予言、つまり「低気圧で痛みが悪化するかもしれない」というノセボな思考はプラスにはならないと自覚することも必要です。

どうすれば良いかというと、ストレスをできるだけ減らすか、楽しめることを可能であれば行う。副交感神経が活性化するようなゆっくりとした呼吸を行う、イライラしない。

また内耳との関係を言っている医師もいますし、耳の緊張も影響しているという経験則から、心地良い範囲で耳をゆっくり回すことも良いと個人的には思いますし、実際にDNMでアプローチすることもあります。

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