炎症しにくい食事は線維筋痛症の痛みを軽減させる。

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炎症しにくい食事は
線維筋痛症の痛みを軽減させる。

食事の内容と痛みとの関係性を指摘する論文がたくさんあります。

今回はその中でも「炎症」させる食事が線維筋痛症にとってよくないのでは?と言う研究を取り上げてみたいと思います。

目次

◆研究

線維筋痛症と診断された95人の女性と閉経状態の98人の健康な女性群。

「炎症誘発食は、線維筋痛症患者の疼痛過敏と関連していた。

最近の研究では、免疫系、特に炎症性サイトカインが、この疾患の発症と維持に果たす役割が強調されている。

実際、線維筋痛症患者では炎症性サイトカインの上昇が観察されている。

抗炎症食は、野菜や果物を豊富に摂取し、鶏肉や魚などの低脂肪のタンパク質、オリーブオイルやナッツ類などの一価不飽和脂肪を適度に摂取し、パンや穀物、特に精製された穀物製品の消費を制限することを特徴としている。

注目すべきことに、線維筋痛症患者の体重は対照群よりも多かった。

炎症誘発食は、ほとんどの圧痛点の圧痛閾値低下と有意に関連していた。

これらの結果は、食事に関連した炎症の可能性が線維筋痛症患者の疼痛過敏と関連しているという仮説を支持するものである。

現在のエビデンスは、食事療法が線維筋痛症の症状を軽減するための優れた治療アプローチである可能性を示唆している。

興味深いことに、ほとんどが生のままの菜食主義者の食事や、厳格な低塩分で乳酸菌が豊富な調理されていない菜食主義者の食事は、これらの症状に有益な効果があった。

同様に、食生活と精神衛生、うつ病、楽観主義などの心理社会的転帰との関係は、線維筋痛症を持つ女性の集団において確認された。

同様の状況で、地中海式の食事(抗炎症作用でよく知られている)を行った関節リウマチ患者は、痛みのレベルの低下を報告した。

したがって、私たちの調査結果は、抗炎症食が線維筋痛症患者の疼痛知覚の変化に寄与し、疼痛過敏を軽減する可能性があることを示唆している。

Dietary Inflammatory Index Scores Are Associated with Pressure Pain Hypersensitivity in Women with Fibromyalgia

Marıa Correa-Rodrıguez, PhD, Antonio Casas-Barragan, PhD student,Emilio Gonzalez-Jimenez, PhD,Jacqueline Schmidt-RioValle, PhD,Francisco Molina, PhD,and Marıa Encarnacion Aguilar-Ferrandiz, PhD

◆まとめ

これらのことから、炎症しやすい食べ物を避けることが重要と言うことがわかります。

例えば、精製されていない炭水化物(白米、パン、麺類)や甘い食べ物(お菓子、ケーキ、ジュース、アイス)を避けた方が良いと考えられます。

日常的に摂取した方が良い抗炎症食は、野菜、生の果物、鶏肉、魚、オリーブオイル、ナッツ類、精製されていない穀物、菜食や地中海式の食事は良い可能性があります。日常生活を少しづつでも変えていくことが一番の近道だと思います。

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