肩や上肢の症状からみる末梢神経

末梢神経
目次

肩や上肢の症状からみる末梢神経とは何か

上肢の痛みやしびれ、違和感は、筋肉や関節だけでは整理しきれないことがあります。

後頚部、肩上部、肩甲間部、上腕、肘、前腕、手、指では、症状の出る場所や広がり方が異なります。部位ごとに末梢神経の分布を踏まえて整理すると、症状の見方をまとめやすくなります。

このページでは、上肢の症状を部位別に簡潔に整理し、それぞれのテーマへの入口をまとめます。

後頚部の症状をどう整理するか

後頚部では、首の後ろの表在症状なのか、頚部の動きと連動する深部症状なのかで見方が変わります。

この領域では、脊髄神経後枝とその皮神経の視点を加えることで、症状の分布や広がりを整理しやすくなります。

▶︎ 後頚部の症状から末梢神経をみる

肩上部の症状をどう整理するか

肩上部では、僧帽筋周囲のこり感として語られることも多いですが、表在の違和感なのか、頚部や肩甲帯の運動と関わる症状なのかを分けてみることが重要です。

この領域では、頚部由来の皮神経や肩周囲の末梢神経分布を踏まえると、症状の見方を整理しやすくなります。

▶︎ 肩上部の症状から末梢神経をみる

肩甲間部の症状をどう整理するか

肩甲間部では、背部の表在症状なのか、肩甲骨の運動や姿勢変化で増減する深部症状なのかで見方が変わります。

この領域では、胸背部の皮神経と肩甲帯周囲の運動神経の両方を踏まえて考えると整理しやすくなります。

▶︎ 肩甲間部の症状から末梢神経をみる

上腕の症状をどう整理するか

上腕では、後面の症状なのか、内側に沿った症状なのかで、関与を考える末梢神経が変わります。

上腕後面では橈骨神経系や後上腕皮神経など、上腕内側では内側上腕皮神経や内側前腕皮神経の視点が整理に役立ちます。

▶︎ 上腕後面の症状から末梢神経をみる

▶︎ 上腕内側と前腕内側の症状から末梢神経をみる

肘内側の症状をどう整理するか

肘内側では、圧迫や接触で変化しやすいのか、肘の屈伸や長時間の姿勢で変化しやすいのかをみることが重要です。

この領域では、尺骨神経の視点が中心になりやすく、前腕や手指への広がりもあわせて整理することが役立ちます。

▶︎ 肘内側の症状から末梢神経をみる

前腕の症状をどう整理するか

前腕では、外側なのか、内側なのかで見方が変わります。上肢では前腕の部位差が症状の整理に重要です。

前腕外側では外側前腕皮神経や橈骨神経系、前腕内側では内側前腕皮神経の視点が役立ちます。

▶︎ 前腕外側の症状から末梢神経をみる

▶︎ 上腕内側と前腕内側の症状から末梢神経をみる

手の症状をどう整理するか

手では、手掌なのか、手背なのか、指先まで含むのかで関与する神経分布が変わります。

手掌では正中神経と尺骨神経、手背では橈骨神経浅枝や尺骨神経背側枝など、部位ごとの分布を踏まえると整理しやすくなります。

▶︎ 手掌の症状から末梢神経をみる

▶︎ 手背の症状から末梢神経をみる

指の症状をどう整理するか

指では、どの指なのか、掌側なのか背側なのか、しびれなのか痛みなのかで見方が変わります。

総掌側指神経、固有掌側指神経、総背側指神経、固有背側指神経といった分布を踏まえることで、指の症状をより細かく整理しやすくなります。

▶︎ 指の症状から末梢神経をみる

結論

上肢の症状は、肩から指まで連続しているようにみえても、部位ごとに関与する末梢神経の分布は異なります。

後頚部、肩上部、肩甲間部、上腕、肘、前腕、手、指を分けてみることで、どの神経分布を踏まえて考えるべきかを整理しやすくなります。症状の部位、広がり方、感覚の質、接触や動作による変化をあわせてみることが、理解を深める助けになります。


 

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