「DNM」
DermoNeuro Modulatingとは

― 最新の神経科学とペインサイエンスに基づく徒手療法 ―
DNMは、カナダの理学療法士 Diane Jacobs 氏が提唱した、皮神経と運動神経に着目した神経系への徒手療法です。
痛みを与えずに痛みを減らす徒手療法として、神経の炎症や浮腫を鎮め、慢性痛や可動域制限を改善し、施術家の 臨床推論を見直す機会を提供します。
神経に注目する理由

最新のペインサイエンスとニューロサイエンスにより、痛みは組織損傷だけで生じるものではなく、脳が神経系の情報を統合して作る出力であることが明らかになっています(ニューロマトリックス理論)。
DNMでは、優しい持続的なスキンストレッチやポジショニングにより神経の血流を改善し、神経炎症・浮腫を鎮めることで、従来の手技より安全に効果を引き出します。
また、最新の科学的な理論に基づくことで、一般的な臨床推論自体を見直すことができるようになります。
皮神経・運動神経・神経炎症の意義

・皮神経:皮膚の感覚や侵害情報を脳へ伝え、中枢を介して自律神経と関連することで皮膚の血流なども調整。
•運動神経:筋収縮に関与。神経浮腫が筋緊張や鈍痛や可動域制限に影響。
•神経炎症/浮腫:末梢神経に生じる炎症や浮腫は、慢性痛、可動域制限、筋緊張の原因となる。
DNMは優しいアプローチで神経の流れ改善し、炎症・浮腫を鎮めることで、中枢の感作を減らしていきます。
DNMの特徴

•ゆっくり・優しく・持続的なアプローチ
• 皮神経、運動神経、深部の混合神経に作作用
•痛みを与えずに痛みを減らす徒手療法
期待できる効果:慢性痛の改善、可動域の改善、筋緊張の変化、科学に基づく臨床推論のアップデート
DNMアプローチ
DNMスキンストレッチ

皮膚にある皮神経にアプローチする方法。
ポジショナル・リラクゼーション

運動神経や深部の混合神経にアプローチする方法。
DNM創始者について

Diane Jacobs 理学療法士
1971年にカナダのサスカチュワン大学にて理学療法士免許取得。
2005年にDermo Neuro Modulatingを提唱。
2008年より6年間、カナダ理学療法学会疼痛科学部門のExecutiveとして活動し、カナダの理学療法における疼痛科学の進歩に大きく貢献した。
これまでカナダ・アメリカ・フランス・スペイン・イギリス・イタリア・ノルウェー・オーストリア・ニュージーランド・ブラジル・台湾等の世界21カ国にてDNMの研修会を開催する。
全世界において21世紀のハンズオンセラピーと呼ばれるDNMの教育と、最新の科学の研鑽を今もなお行い、理学療法のみならず疼痛科学分野における重要なポストを担っている
ダイアン先生から日本の皆様へ
徒手療法の核心は組織を押すことではなく、神経系全体との相互作用にあります。
末梢神経は栄養摂取と排出を行い、脳に「危険」信号を送りますが、中枢神経からの下行性調整も可能です。
この新しい徒手療法「Dermo Neuro Modulating(DNM)」は、2000年代半ばに誕生し、2007年からワークショップを開始しました。
日本を含め世界中で広まり、多くの人々が学んでいます。
私はShin Iwayoshiにとても感謝しています。
神経系への敬意が、徒手療法家の世界に広がり続けることを願っています。
DNM推薦の声
文京学院大学・教授/副学長
医学博士・理学療法士
福井勉先生


2018年の春から秋にかけてCanada、Western大学で在外研究の機会を得た。おりしもその間の5月にManitoba州Winnipegで開催されたDiane Jacobs氏本人のDermoNeuroModulating(以下DNM)のワークショップに参加した。
彼女はとてもフレンドリーで意見交換にも長時間笑顔で応じてくれた。また理学療法士としての長年の経験から有効な方法の模索をしてきたことが様々な場面で伺えた。
今まで全く異なる方法で皮膚に対する治療を考えてきた自分にとっては、共通する考えが多いことにも驚かされると同時に、small worldとばかり思ってきた世の中の不思議な巡りあわせを感じた。
DNMは思っていた通り非常にソフトな治療技術であり、疼痛は全く伴わない。
またゆったりとした環境下で行われることで、皮膚の有する様々な機能を引き出す力があると感じた。
近年疼痛は、慢性疼痛が与える社会的影響もあって注目されており、定義も変化してきている。
侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛、心理社会性疼痛などに分類されることが多いが、そのほとんどに神経が関わっている。
特に器質的障害としては扱えなくなっており、その疼痛自体のとらえ方自体の変革期なのかもしれない。
その点でもDNMは神経への着目について、とても独創的であり疼痛治療に対する大きな先見性を感じた。
DNMは疼痛に対して痛みを伴わない優しい治療を提供しており心地よさを感じるが、その治療は強力な武器になると考えられる。
皮膚は脳と同じ外胚葉由来であることから近年では新たな自己判断能も数多く発見されている。
恐らくこの方法はこれからまだ発展していくことが予想されるが、世界の多くの治療者にも影響を与えるものと予想される。
文京学院大学 福井勉
整形外科医認定マッサージセラピスト
TEACHES DNM認定資格
ジェイソン・エリクソン氏

I am happy to see dnm Japan is providing information about DermoNeuroModulating (DNM) for manual therapists.
I will recommend it to everyone fluent in Japanese that want quality information about DNM!
Jason Erickson
DNM Japanが、DermoNeuroModulating (DNM)についての情報を、徒手療法家向けに提供していることを嬉しく思います。
DNMに関する質の高い情報を求めている日本の皆さんにお勧めします。
ジェイソン・エリクソン
ふれあい横浜ホスピタル
整形外科部長・整形外科医
青田洋一先生

殿皮神経への手術で有名な先生であり、TV名医とつながる!たけしの家庭の医学などにご出演。
上殿皮神経、中殿皮神経障害に対しての新しい試みでしょうから、発展する可能性を感じます。
青田洋一
桜美林大学教授
山口創先生

「人は皮膚から癒される」など著書多数。
岩吉氏の施術は、DNMを基にした施術で、皮膚に軽く触れて伸ばす刺激を与えることで神経を刺激する方法です。また、岩吉さんが学んできた操体法を組み合わせ、より効果的な手技となっています。
施術を受ける前は、長年煩わされていた腰の鈍痛がありましたが、施術を受けた後は、見事に鈍痛はなくなっていました。全身の神経全体がバランスをとるようになったのだと思います。
操体法もそうですが、触れて施術した箇所だけではなく、全身の神経に刺激を与え、体が本来持つ治癒力を賦活させるからだと思います。
このような小さな力で体への負荷を最小限にしながら、大きな効果を発揮する施術は、体への負担が小さく優しい施術として、小さいお子様からお年寄りまですべての人に安心してお勧めしたい施術です。
関連書籍
デルモニューロモジュレーティング日本語版
DNMを学ぶ最初の一歩。Amazonから購入できます。
理学療法ジャーナル Vol.55 No.4
2021年 04月号
特集・皮神経滑走と運動療法の新知見

福井勉先生やDNM創始者のダイアンが記事を書いてます。
スポーツメディスンNo.199
(発売日2018年03月27日)
<特集>皮膚への注目
皮膚へのアプローチで何が変わるか

福井勉先生がDNMについてふれています。
医道の日本・2014年11月号
患者指導に役立つセルフケア
華麗なるデルモニューロモジュレーション/Jason Erickson

アメリカのマッサージセラピストでDNM指導者のジェイソン氏が記事を書いています。

