DNMの臨床研究は疼痛と機能改善を示している
DNM(Dermo Neuro Modulation)は、末梢神経の状態に働きかけながら、神経系の反応が調整されることを目的とした徒手療法です。
近年、疼痛や運動機能に対する影響について研究が行われ、臨床研究も少しずつ報告されています。
徒手療法の研究は、薬物研究のように条件を厳密に揃えにくい難しさがあります。
その一方で、実際の臨床に近い条件の中で、疼痛や可動域など臨床的に重要な指標の改善が示されている研究もあります。
本稿では、DNMに関する研究を紹介し、その結果から読み取れる臨床的意義を確認します。
SLAP断裂術後ではDNM併用群が良好な結果を示している
SLAP断裂術後のスポーツ選手20名を対象とした研究では、1日1回10分のセッションを週3回実施しています。
DNMと従来の理学療法を併用した群と、一般的な理学療法のみを行った群が比較されました。
グループ2の学生には、一般的な理学療法のみを行った。」
「両グループとも大幅な改善が見られたが、統計と臨床結果を分析すると、グループ1の方が、グループ2よりも優れていた。」
EFFECTIVENESS OF DERMONEUROMODULATION ON PAIN REDUCTION AND SHOULDER INTERNAL ROTATION IMPROVEMENT
IN POST OPERATIVE SLAP TEAR AMONG ATHLETES – AN EXPERIMENTAL STUDY
この研究では、DNMを併用した群が、理学療法のみの群と比較して、疼痛軽減と肩関節内旋可動域の改善で優れた結果を示しました。
術後リハビリテーションにおいて、DNMが補助的介入として機能する可能性を示す研究として読むことができます。
頚椎症では疼痛と障害の改善が報告されている
頚椎症患者10人を対象とした研究では、DNMを4週間実施しています。
「DNMは頚椎症患者の痛みと障害を軽減するのに効果的である。」
A STUDY ON THE EFFECTIVENESS OF DERMONEUROMODULATION ON NECK PAIN AND DISABILITY AMONG PATIENTS
WITH CERVICAL SPONDYLOSIS
この研究では、4週間の介入によって、頚部痛と機能障害の改善が報告されています。
DNMが末梢神経の状態変化を通して、疼痛や機能に影響する可能性を示す結果と考えられます。
結論
現在の研究数はまだ多くありませんが、DNMに関する臨床研究では、疼痛軽減や可動域、障害指標の改善が報告されています。
とくに、術後リハビリテーションや頚部痛のような領域では、DNMが理学療法の一つの有効なアプローチとして役立つ可能性があります。
徒手療法の研究は、施術者の技術差や臨床環境の影響を受けやすく、研究デザインが複雑になりやすい特徴があります。
それでも、実際の臨床に近い条件の中で改善が示されている点は、DNMの臨床的価値を考えるうえで重要です。
今後さらに研究が蓄積されれば、どのような患者様や症状に対してDNMが有効なのか、その位置づけはより明確になっていくと考えられます。

