Shin Iwayoshi– Author –
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筋肉の悪循環仮説は最新のサイエンスから否定されている。
【】 有名な「痛みの悪循環」という仮説があります。 おそらくほとんどの方が聞いたことがあるかと思います。 持続的な筋緊張または収縮によって誘発された虚血は、代謝産物の蓄積をもたらし、侵害受容器を刺激するという「悪循環」を引き起こし、さらに筋... -
神経筋リラクゼーションは起こっていない。等尺性収縮・PNF・MET・ストレッチ
【】 神経筋リラクゼーションとは、神経筋の反射を使って緊張した筋肉を弛緩させたり、可動域を増やしたりする徒手の方法です。 理学療法の等尺性収縮後の弛緩アプローチ、PNF、MET/マッスルエナジーテクニックなどの理論/説明モデルでもあります。 その反... -
タバコと痛みについて・慢性疼痛や線維筋痛症の方は禁煙を推奨します。
【】 慢性疼痛でお悩みの方で、 ・喫煙をしている方 ・副流煙を日々受けている方 改めてタバコの害について考え直した方が良いというエビデンスの数々をご覧ください。 まずはこちら。 【】 6,092人の女性に対しての研究 「その結果、日常的に喫煙... -
侵害受容器は組織の栄養にとって重要。
【】 神経栄養因子・神経成長因子というものがあります。 伝達物質としての働き以外に、とても重要な働きをしています。 それが神経の「栄養」です。 そこに普段あまり働いていないと思われている「侵害受容器」が大きく関係しているのです。  ... -
サイレント侵害受容器は炎症に反応し、ヒトの皮膚にも存在する。
【】 侵害受容器という神経線維の存在は有名ですが、その中には普段は静かに過ごしていて、炎症が起こったときだけ反応する侵害受容線維があります。 その名も「サイレント侵害受容器」です。 【】 通常の条件下では有害な機械的刺激に鈍感であるが、炎症... -
ゲートコントロール理論はグリシン作動性ニューロンが関与。
【】 ゲートコントロール理論とは、1965年頃にメルザック氏とウォール氏が発表した理論です。 優しい接触などの無害な入力によって、脊髄のニューロンの「ゲート」が閉じて、有害な入力が抑制される現象を仮説として理論立てました。 しかし、仮説... -
睡眠不足は痛みに影響が!脳内のグリンファティック系と睡眠。
脳内のグリンパティック系と睡眠睡眠といくつかの病気は前から関係があると言われています。 -
慢性疼痛に対する整形外科手術による痛みの減少はプラセボ効果。
いくつかの整形外科手術による痛みの減少は、プラセボ効果によるもの。新しいペインサイエンス系の論文を紐解いていくと、構造の変性(関節唇、椎間板、ヘルニア、狭窄症など)は加齢によるものであり、痛みとの関連性は低いと言われていま -
運動による鎮痛は内因性オピオイドと疼痛抑制系によるもの。
運動による鎮痛は内因性オピオイドと疼痛抑制系によるもの。運動は慢性疼痛に良いとされていますが、実際はどんなことで鎮痛が起きているのかと気になったことはありませんか? -
遅発性筋肉痛は筋紡錘の神経圧迫によるもの
遅発性筋肉痛は筋紡錘の神経圧迫によるもの遅発性筋肉痛とは、痛みは約8時間感じられず、