腰痛への効果はコアスタビリティ運動も一般的な運動も同じ。

コアスタビリティ運動も一般的な運動も腰痛に対する効果は変わらない。

コアスタビリティとは、体幹を安定化させる運動のこと。つまり、体幹を優先的に使ったり鍛えたりする運動のことです。

モーターコントロールは運動制御運動のこと。つまり、基本的には身体のコントロールを学ぶための運動のことを示します。

それらのような目的をもって身体を動かすことは、腰痛軽減につながると一般的には言われていますが、本当でしょうか?

研究

結論から言いますと、それら「コアスタビリティやモーターコントロール運動と普通の運動との差はない」という研究結果があります。

「モーターコントロール運動は、表層の体幹筋(例えば脊柱起立筋 、腹直筋)とは独立的に、脊椎のローカル安定筋(例えば、多裂筋、腹横筋、内腹斜筋)を優先的に収縮させる方法を学ぶためのものである。

それらは一般的にフィットネス専門家によって、特に腰痛を持つ人々のために「脊柱安定化」または「コアスタビリティ」を改善するために処方されます。」

参考:The corrective exercise trap/NICK TUMMINELLO, JASON SILVERNAIL, BEN CORMACK.

※コクランによる2つのシステマチックレビュー

「一般的な信念に反して、現在の一連の科学的エビデンスは、腰痛を予防または軽減するための手段としてモーターコントロール運動を使用することについて、特別なことは何も意味していないことを示している。」

Macedo, LG, et al. Motor control exercise for acute nonspecific low back pain. Cochrane Database of Systematic Reviews

Saragiotto, BT, et al. Motor control exercise for chronic nonspecific low-back pain. Cochrane Database of Systematic Reviews

「亜急性または慢性腰痛患者集団を含むランダム化比較試験のある研究では、モーターコントロール運動と一般的な運動(腰部、骨盤領域、脚の筋力向上を目的とする)患者集団の慢性腰痛を減少させるの等しく有効であることが分かった

研究者らは、「両タイプの介入間の対比は、共通の効果にさらなる価値をもたらさなかった」と結論付けた

運動療法の種類が以前に推定されたものより重要ではない可能性がある。患者が一貫した長期的な運動ライフスタイルに導かれることが最も重要だ。我々の研究結果は、種類に関係なく、一般的な運動は[非特異的腰痛]患者に有益であるという以前の知見を支持している。」

40. Saner, J, Kool, J, Sieben, JM, Luomajoki, H, Bastiaenen,CHG, and de Bie, RA. A tailored exercise program versus general exercise for a subgroup of patients with low back pain and movement control impairment: A randomized controlled trial with one-year follow-up. Manual Therapy 20(5): 672-279, 2015.

まとめ

これらのことから、複雑な概念を用いて処方するような運動と、一般的な運動ではどちらも腰痛に有効的であるということが分かります。

しかし大事なことは、「差がない」ということです。

つまり、複雑な概念を用いようが用いまいが、身体を動かせば腰痛軽減にとっては良いという事です。

末梢神経のスライドやそれに伴う血流変化という視点から見れば当たり前のことです。

痛みのない範囲で色々動くことは、「末梢神経のケア」に繋がります。

しかし、Less is More~少ない方がより豊かになる~で考えることが大切だというのが、このようなサイエンスベースの証拠からわかります。