なぜセラピストは優しくなければいけないのでしょうか?

なぜセラピストは優しくなければいけないのでしょうか?

セラピストは優しくなければならないと考えています。

何故だと思いますか?

「サービスとして?」

「嫌われたくないから?」

いいえ違います。

痛みに関係するからです。

痛みとは?

まず足の小指をタンスの角にぶつけたとします。

すると「イタッ」という逃避反射が起きて、一次痛が起こります。

この刺激のことを侵害受容刺激と言います。

その後にじんじんとした鈍い痛み、つまり二次痛が起こります。

神経線維が異なるので違う速さと違う感覚を感じます。

ここまでの侵害受容刺激は「インプット」信号です。つまり中枢神経へのインプットです。

しかし、幻肢痛のように組織が修復していても痛みを感じることがありますよね?あれは「インプット」がないのに痛いのです。

ですので、痛み=インプットではありません。

痛みとは、様々なインプットを脳内のニューロマトリックスで混ぜ合わされて生み出されるもの。

つまり、痛みとはアウトプットなのです。

優しさ・Kindness

優しく患者様やクライアント様に接する、優しく触れる、話をしっかりと聞く。これはすべて「良いインプット」を与えることになります。

もちろん関係性が良好な場合に限りますが、痛みがあり、不安がある方にとって、一番つらいことは「冷たくされること」です。

目も合わさずPCばかりを見るお医者さんは、はっきり言って痛みのことを何もわかっていません。組織が痛みの原因だと考えてしまっているからです。

そうではなく、痛みはアウトプットなのです。

まず、安心させることが、痛みの閾値を下げることに繋がります。

優しく触れることで、警戒心も溶けます。

真剣に話を聞くことで良好な関係性も構築されます。

「治してやろう」ではなく「一緒に考えていきましょう」。このスタンスが大切です。

つまり、一方通行ではなく双方向。相互作用を大切にする必要がセラピストにはあるのです。

だからこそセラピストは優しくなければいけないのです。

DNMの創始者、ダイアンは何度も私の前で言いました。

「セラピストは優しくあれ」と。

知識も技術も大切です。

しかし、最も大切で基本的なことは「優しさ」です。

そこを忘れないように。

自分への戒めも込めて。

「優しくあれ」