デルマトームと皮神経は分布が異なる

デルマトームと皮神経は分布が異なる

皮神経とデルマトームの概念の違いがよく分からないという声を聴きます。その違いを説明していきます。

デルマトームとは?

デルマトーム/Dermatomes(皮膚分節)とは、単一の脊髄分節から皮膚にまで伸びていく感覚神経の特定の領域のことです。

ポイントは「単一」つまり一つの脊髄神経根から伸びているという事です。

皮神経とは?

皮神経/Cutaneousu nerveとは、皮膚に分布する神経のことです。感覚神経と自律性の交感神経線維を含みます。ちなみに副交感神経線維はありません。

ポイントは、「複数」つまりいくつかの脊髄神経根からの物が合わさって枝分かれしつつ、皮膚のまで伸びているということです。

結論

この図の左側がデルマトームで、右側は皮神経です。全然異なっていますね。

左側のデルマトームはどのように考えればいいのでしょうか?

このデルマトームは、帯状疱疹後の神経痛、脊髄や神経根の障害など脊髄に関した疾患を判断するときに活かすものなのです。

そして、実際の施術において大切なのは右側「皮神経の分布」です。

なぜなら実際には複数の神経根からの神経が束になって、全身の伸び、いろいろな神経コンテナを貫通して皮膚にまで伸びているからです。

ちなみにミオトーム/Myotome(筋分節)という言葉もあります。

「単一」の脊髄分節から筋肉まで伸びている運動神経の分布のことです。

これもデルマトームの考え方と一緒で、筋の萎縮などからどの分節の脊髄の疾患なのかを判断することで活かしています。

実際には運動神経も様々な脊髄根が合わさって全身の筋肉へと伸びていっています。

この辺りを明確に理解することは、皮神経と末梢神経アプローチを行う上で大切です。