末梢神経の構造

末梢神経の血液神経関門によるコンパートメントの問題点

末梢神経の血液神経関門によるコンパートメント

血液神経関門(Blood-Nerve Barrier/BNB)とは、神経内膜の微小血管と神経周膜からなる末梢神経系のバリアシステムです。

 

末梢神経の構造
末梢神経は外側から順に、神経間膜・神経上膜・神経周膜・神経内膜というレイヤー構造になっています。

BNBの神経内膜血管の透過性による調整によって、有害な血漿成分や急激な濃度変化などから、神経内膜の微小循環環境を保護します。

末梢神経の内部環境を安定化させる機構とも言えるでしょう。別名、血液神経インターフェース(BNI)ともいいます。

中枢神経系にも同じような血液脳関門(BBB)というバリアシステムがあり、中枢神経を外部からの有害物質から守っています。

末梢神経の機械的変形による問題

末梢神経への圧迫・絞扼・伸張などの機械刺激によって、神経管神経による侵害受容入力が起こり、神経炎状態となります。

そして、BNBによるコンパートメント構造が問題となり、動脈による酸素と栄養の不足、静脈による排出不足(神経内膜にはリンパがない)が起こります。

それが圧痛点になり、脊髄による逃避反射が起こり、持続的な筋緊張が起こります。

BNBは末梢神経系を守る大切な役割があります。しかし、その機構がマイナスに働いてしまうこともあるということです。